不安の原因はそれぞれですが、受験生のほとんどが何かしらの不安を抱えています。
お子さんが不安で悩んでいたら、親としてどのようにサポートしたら良いでしょうか。
もし親が対処方法を間違えてしまうと、負の心配スパイラルに陥り余計に勉強に集中できなくなってしまうかもしれません。
この記事では、多くの受験生が抱える5つの不安・悩みの原因を探ります。
受験生が不安になる5個の原因
まずは、お子さんが不安を感じている原因を探ってみましょう。
受験生が不安になる原因には次の点が考えられます。
- 思うように勉強できない
- 模試の成績が良くない
- 入試についての情報がない
- 周りと比較する
- 将来のビジョンが見えない
では、ひとつずつ見ていきましょう。
思うように勉強できない
新型コロナの流行が始まって以来、思うように学校や塾での勉強が進まないことに焦りを感じるかもしれません。
自分で計画を立てて頑張っているものの、計画通りに進まず不安になることもあります。
頑張っていればいるほど自分の課題が見えてきて、このままで間に合うのだろうかと不安になることもあるでしょう。
このような日々の小さな焦りが積み重なると、メンタルに影響して勉強に集中できなくなってしまいます。
模試の結果が良くない
模試や定期テストは、その時点での実力を評価するのに役立ちます。
でも、勉強の努力が全て模試の結果で出るわけではありません。
成績が伸びる時期や伸びる程度は、人によって違うからです。
自分自身はステップアップしていても、周りの状況によっては外から見える数字に表れないこともあります。
結果がすぐに表れないことで不安を募らせてしまうなら、勉強のモチベーションを保つのが難しくなってしまうでしょう。
入試についての情報がない
入試の日程や内容など、はっきりとした情報がないことが不安の原因になることもあります。
コロナの影響や天候などで不測の事態が生じた場合、どうしたらよいのか分からなくて不安になることもあるでしょう。
そのような場合、受験本番にピークを合わせるのを難しく感じストレスになるかもしれません。
まずは、不明点・知りたい点を箇条書きで書き出すように、お子さんに勧めてみましょう。
周りと比較する
他の受験生や周りの友だちが頑張っている様子を見て、焦りを感じる場合もあります。
他の人たちは成績を上げているのに、自分だけ結果が出ていないと比較してしまうかもしれません。
他の人の勉強方法を見て、自分の勉強方法やペースが不安になることもあります。
みんな自信満々に見えると、自分はダメだと委縮する気持ちが大きくなってしまうかもしれません。
気づいていなくても、子どもには比較に聞こえてしまうNGフレーズについては以下の記事で特集しています。
将来のビジョンが見えない
合格できたとしても、その先の生活に不安を感じる場合もあります。
勉強についていけるだろうか、楽しく新しい学校に通えるだろうか、友達はできるだろうかなどです。
もっと先のことも考えて、なりたい職業につけるか、やりたいことが見つかるのか不安になることもあるでしょう。
ささいなことで悩んでいるように思えるかもしれませんが、簡単に片付けてしまわないようにしましょう。
受験生の不安解消で親ができる9つのこと
受験生の子どもの不安を、親が全て解消してあげるのは不可能かもしれません。
それでも、親の支えは受験生の不安を小さくする大きな力になります。
具体的にできるメンタルケアの方法を以下に挙げます。
- 子どもが話しかけやすい雰囲気を作る
- 真剣に話を聞く
- 適度な休憩や睡眠をとれるよう助ける
- 第2志望校のいい点に注目する
- 子どもの不安や悩みを明確化する
- マイナスをプラスに転換する
- 数字にこだわり過ぎない
- 他の人と比較しない
- 学習応援サプリを活用する
子どもが話しかけやすい雰囲気を作る
不安な気持ちは吐き出すだけでも、気持ちがだいぶ楽になることがあります。
でも、十代の子どもにとって自分の気持ちを表現するのは難しいものです。
無理やり話させようとすると、かえって口を閉ざしてしまうことになるかもしれません。
多くの親御さんは、何かの作業を一緒に行っている時のような気軽な雰囲気のほうが色々話してくれると感じています。
感じているストレスについて話すように優しく促し、お子さんが話しやすい雰囲気を作りましょう。
真剣に話を聞く
お子さんが不安な気持ちを話し始めたら、話をさえぎらずによく聞くことも大切です。
せっかく話したのに真剣に聞いてもらえないと、子どもはまた心を閉ざしてしまうかもしれません。
誰に頼ったらいいか分からなくなり、不安が募ってしまいます。
辛いと感じているお子さんの気持ちを、しっかり受け止めてあげてください。
不安を解消するために調整が必要な場合も、親が一方的に決めてしまわないほうが良いでしょう。
幾つかの解決策を提案したら、お子さんが自分に良い方法をじっくり考えさせましょう。
そうしてあげれば、子どもに自信をつけさせることができます。
子どもを励ます際に活用できる、受験生に刺さる名言をシーン別にまとめました。
適度な休憩や睡眠をとれるよう助ける
お子さんが休息や睡眠をしっかりとれているか、気を配ってあげましょう。
十分な休息や睡眠をとるだけで、不安な気持ちを解消できる場合もあります。
睡眠が十分でないと、思考力が鈍ってしまいストレスを跳ね返せなくなってしまうからです。
本人が不安な気持ちを自覚していなくても、頭痛や胃痛など身体的な不調に現れる場合もあります。
勉強に集中するあまり、食事を面倒に感じる受験生もいます。
でも、しっかりと栄養補給しないと、体だけでなくメンタルも崩してしまうかもしれません。
栄養補給もしっかりできるように助けてあげましょう。
食事だけで補えない栄養は、サプリメントを活用して補給するのも良い方法です。
第2志望校のいい点に注目する
受験が完全にはうまくいかなかったときのプランをしっかり考えておくなら不安軽減に役立ちます。
不合格になったときのことは、あまり考えたくないものです。
それでも、第2志望の学校を選ぶ時に、実際に通うことになっても良さそうな学校を選ぶように手助けしてあげましょう。
家から通いやすいとか、楽しそうなクラブがあるとか、仲の良い友達が行くからなど、その学校ならではの良いポイントに注目することもできます。
第1志望校ほどではないとしても気に入った学校を選んでおけば、もし失敗しても大丈夫という安心感になります。
安心すれば、第1志望校の受験準備に集中できていい結果が出るものです。
子どもの不安や悩みを明確化する
不安や悩みを書き出すように、お子さんに勧めてみましょう。
不安なことをグルグル考えていると、次々に不安がふくらんでしまうことがあります。
そうなると、何が不安なのか分からなくなり、冷静に対処できなくなってしまうものです。
何が不安なのかが分かると、それだけで気持ちが楽になるかもしれません。
不安の原因が見つかり、どう対処したら良いかも見えてくるでしょう。
マイナスをプラスに転換する
模試や定期テストで自分の弱点が分かったなら、むしろ弱点を克服するチャンスだと捉えられるでしょう。
苦手な分野や失敗には、目をつむりたくなるものです。
でも、「失敗は成功の母」という言葉があるように、マイナスをプラスに転換できたらステップアップできます。
それでも不安になる時は、不安になるほど一生懸命取り組んでいる証拠だと褒めてあげることもできるでしょう。
そのように、マイナスをプラスに転換できる力は、大人になってもきっと役立ちます。
数字にこだわり過ぎない
模試の結果、偏差値や判定だけに注目してしまうと、お子さん自身の成長を実感することができないかもしれません。
模試の結果で不安を感じる場合は、着眼点を変えてみましょう。
偏差値や判定は他の人と比べた評価に過ぎません。
前回の自分と比べてどれだけレベルアップできたかに注目しましょう。
そうすれば、頑張った成果を実感でき、自信につながります。
他の人と比較しない
勉強方法や受験攻略方法も他の人と比較するのではなく、自分に本当に必要かを見極めることが大切です。
不安解消法もそうですが、他の人に良かったことが必ずしも自分の子どもにも良いとは限りません。
今はネットで検索すれば、すぐに色々な情報を得ることができます。
でも気をつけていないと情報に振り回され、かえって不安を募らせてしまうこともあるでしょう。
ハーブや薬草などが入った学習応援サプリを活用する
長丁場の受験勉強期間に精神を安定し集中力を保つために、多くの家庭では子ども向きのハーブを活用しています。
ハーブティやサプリを使えば、子どもが自分で摂取できお手軽です。
アーユルヴェーダでも使われるバコパモニエラから抽出されたバコパサポニンなどは最近人気で、以下のような効果が報告されています。
- 集中力の向上
- 記憶力の向上
- 学習能力の向上
- 精神を落ち着かせる
まとめ
受験生の多くは、何かしらの不安と闘っています。
でも、不安になるのは自分だけではないと分かるだけでも、気持ちが少し楽になるかもしれません。
それでも、不安な気持ちを放っておくと、どんどん膨らんでしまうものです。
不安を小さくする考え方で役立ちそうなものを、試してみるように提案してみることもできるでしょう。
受験生にとって、不安な時に身近で寄り添ってくれる親の存在は、とても貴重です。
さらに、親の側もストレスを溜めないのが、子どもの受験を成功させる必須条件です。
家に受験生がいる環境で親がストレスを溜め込まずに解消する方法を、以下の記事で詳しく説明しています。
https://nobimama.com/juken/parent-stress/