バコパモニエラって何?
受験生世代にはどんな効果があるの?
受験生にのしかかるストレスは大人が思う以上に大きいものです。
受験生特有の落ちつきのなさや不安・集中力のなさは、子供をよく見ている親であれば良く知っているのではないでしょうか?
子供が不安だと親も不安になり、つい口を出してけんかになってしまったという話も聞きます。
受験生のストレスを和らげる効果で人気のバコパモニエラというハーブがあります。
オトメアゼナ、グリーンバコパ、バコパニモエリとも呼ばれているのでご存じの方もいるでしょう。
バコパモニエラとはどんなハーブで、どんな効果を期待できるか説明します。
子どもでも簡単に安全にバコパモニエラを摂取できる方法も紹介します。
子どもが飲んでいるサプリに入っている栄養素、ニュースでよく聞くあの栄養成分の効果、特徴がまとめてわかる記事はこちらです。
バコパモニエラとは
バコパモニエラとはゴマノハ科の北アフリカ、アジア、南北アメリカ原産のハーブです。
古代インドの医学であるアーユルヴェーダでもハーブとして利用されてきました。
オトメアゼナ、グリーンバコパ、バコパニモエリとも呼ばれており、世界中で親しまれています。
実はバコパモニエラは、世話がしやすい観賞用の水草としても販売されています。
海外では水路などに自生しているハーブです。
最近日本でもサプリにされ、ストレス解消のために摂り入れる人が増えてきました。
バコパモニエラの効果
バコパモニエラから抽出されたバコパサポニンは以下のような効果が報告されています。
- 集中力の向上
- 記憶力の向上
- 学習能力の向上
- 精神を落ち着かせる
バコパモニエラにはバコパサイトという特有の成分が含まれています。
バコパサイトは脳に化学成分が届くための関所と言える血液脳関門を通り抜けます。
つまり、バコパサイトは脳に直接届いて、脳の酸化を防ぐ働きがあります。
さらに、中枢神経系にあるセロトニン受容体5HT1a受容体を活性化させることが分かっています。
セロトニン受容体は生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などを調節する重要な場所です。
セロトニン受容体をダイレクトに活性化できるバコパモニエラは、精神を安定させる効果があります。
ストレス社会と言われる現在では重宝されるハーブでしょう。
バコパモニエラの効果についての調査論文は、「バコパモニエラの効果に関する学術論文」にジャンプしてください。
バコパモニエラはどんな子におすすめなの?
バコパモニエラは以下のような子どもにおすすめのハーブです。
- 勉強時間のわりに効率が上がらないと感じている
- 注意散漫で集中力が続かない
- 記憶力が悪いので勉強が楽しくない
- ストレスを感じやすい
- イライラしてふさぎ込む
特に受験のストレスで落ち着きがなくなった子どもや、記憶力に自信がない子どもにおすすめです。
副作用も特にないのでストレスが大きい受験生におすすめします。
受験生の多くが抱えるストレスの根本原因と、親ができる解消方法について以下の記事で詳しく説明しています。
バコパモニエラってどんな摂取方法がおすすめなの?
バコパモニエラの摂取方法は、サプリメントが一番お手軽でおすすめです。
カプセル、錠剤や粉末タイプなどのバコパサポニンサプリが市販されています。
受験世代の子どもには、簡単に摂取できて飲み忘れをなくせるカプセルタイプや錠剤タイプをおすすめします。
粉末タイプは、水やお湯を入れる手間もあり、洗い物も増えるので少し面倒です。
商品ごとに決められた一日の用量・用法を必ず守りましょう。
バコパモニエラの副作用と注意点
バコパモニエラ、およびその抽出成分バコパサポニンの副作用は特に報告されていません。
使われてきた歴史も長いハーブなので安心です。
しかし、バコパモニエラ入りのサプリメントを選ぶうえで以下の2ポイントには注意が必要です。
- カフェイン入りサプリの偽スッキリに注意
- 服用している薬との飲み合せに注意する
カフェイン入りサプリの偽スッキリに注意
「頭がスキっとする」効果を推す商品のなかには、バコパモニエラだけでなくカフェインも入ったサプリがあります。
確かに、カフェインは眠気を覚まし、疲労回復の点でも効果的です。
しかし、カフェイン入りのサプリは、体質や普段から服用している薬と反応して副作用が出る可能性があります。
バコパモニエラの効き目が弱くなってしまう可能性さえあるので注意しましょう。
カフェインはもともと眠気覚ましに使われるもので、眠気覚ましにコーヒーを飲む方も多いのではないでしょうか?
しかし、カフェインの効果は一時的ですし、効きすぎて眠れなくなる子や体調を崩す子もいます。
特に大人向けのバコパモニエラ商品にはカフェイン入りのものが多いので注意してください。
体質的にカフェインに敏感な人、定期的に飲んでいる薬がある方は以下の引用が参考になります。
カフェインやその他の処方薬に敏感な人は、特に気をつける必要がある。
サプリに含まれる天然成分のなかには、処方薬の薬効に干渉するものが少なくないのだ。
参考資料:「米国で人気の「記憶力が改善するサプリ」に専門家が警鐘──穴だらけの規制や“誇大広告”も浮き彫りに」
体質や普段から服用している薬に影響を及ぼしたり、効き目が弱くなってしまう可能性があります。
カフェインが入っているサプリメントには注意しましょう。
服用している薬との飲み合せに注意する
バコパモニエラを服用するうえで注意したいことは、普段飲んでいる薬に悪影響を及ぼす可能性です。
普段飲んでいる薬と併用することによって副作用等の問題が起こる可能性があります。
体調の問題で薬を長期服用している受験生もいるでしょう。
飲んでいる薬と併用するサプリが悪影響を及ぼすか、病院や医療機関に相談することをおすすめします。
飲んでいる薬と併用することによって薬やサプリの効き目が弱くなったり、最悪の場合副作用が起こる可能性があります。
バコパモニエラの効果に関する学術論文
バコパモニエラ、及び抽出物バコパサポニンの効果について様々な効果が調べられています。
例えば、2001年にオーストラリア ウロンゴン大学の研究チームが40~65歳の成人70人に対して行われた実験論文です。
バコパモニエラが記憶力向上に有用だったことが報告されています。
新しい情報を記憶するためのテストにおいて、バコパモニエラが有意な効果を示すことがわかった。
フォローアップテストで学習速度に影響がなかったことから、バコパモニエラは新しく得た情報の忘却速度を低下させることが示唆された。
訳文:編集部
参考論文:バコパモニエラのヒト記憶力に対する慢性的影響(Chronic Effects of Brahmi (Bacopa monnieri) on Human Memory)
さらに、2016年にスウィンバーン大学のチームがADHD・神経疾患の症状を持つ4~18歳の幼児・若年層を対象に行われた調査もあります。
記憶力・注意力などの認知機能の向上や、不安を和らげることが報告されました。
言語行動認知領域および多くの記憶サブ領域において、有意で一貫した改善が示された。
中略
安全性および忍容性のデータは、80%の試験で良好に報告され、軽度の副作用を報告したのは全体の2.3%のみでした。
このレビューは、認知、行動、注意欠陥の領域を改善するために、児童および青年集団におけるバコパモニエラの安全な使用を強調している。
訳文:編集部
使われてきた歴史が長いだけでなく、最新の研究でも効果が実証されています。
まとめ
受験期はとても長く、親子ともども不安になる時期もあるでしょう。
勉強していても結果が伴わない期間が長いと、気も滅入ってしまいます。
ちょっとしたことが原因で言い争いや冷戦状態になってしまうこともあります。
バコパモニエリ入りのサプリを使うことで、日々の勉強に対する不安や心配事を小さくして受験に臨むのはいかがでしょうか?
さらに、親の側もストレスを溜めないのが、子どもの受験を成功させる必須条件です。
家に受験生がいる環境で親がストレスを溜め込まずに解消する方法を、以下の記事で詳しく説明しています。