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受験に落ちた子にかける言葉は?親のNG「励まし」フレーズは?

受験に落ちてしまった子どもにどう接したらいいか分からない

なんで私の慰めは響いてないの?

残念ながら受験に不合格となった子どもへかける言葉で悩む親は少なくありません。

対応を間違えると、親子とはいえ気持ちが離れてしまい、先々の親子関係や子どもの将来に影を落とすダメージを与えかねません。

私自身も中学受験を経験しましたし、仕事柄受験に向けたお子さんがいる親の方ともよくお話しをします。

受験に合格できなかった子どもに初めにかける言葉、使ってはいけない言葉、次のステップに進む方法について、親の方々の生の声を活かして説明します。

子どもが受験に落ちたとき親はどうすべき?

子どもが受験のショックから立ち直るために親ができる方法は「まずはそっとしておくこと」です。

受験失敗した事実を受け入れるのは、子どもにとっても時間がかかります。

現実を受け入れる作業の途中で、不用意な激励や慰めを聞いても心には届きません。

どんな慰めを聞いても正直ちょっとうんざりしてしまうのが正直なところでしょう。

当分は無力感、喪失感と闘わなければならないかもしれません。

でも、失敗を見つめて、そこから立ち直るプロセスも子どもの将来に役立ちます。

まずは無理に励まそうとか考えないで、そっと見守ってあげてください。

と言っても、受験失敗は親にも大きなストレスです。

親が受験のストレスに対処する方法については、以下の記事で特集しています。

受験生の親が抱えるストレスを軽減解消する6つの方法完全解説
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実はNGな励ましフレーズ5選

受験に失敗した子どもに対して、励ましの言葉をかけようとして以下のようなNGフレーズを発していませんか?

  • 「終わったことなんだから切り替えよう」
  • 「気持ち分かるよ」
  • 「お父さん(お母さん)のときは・・・」
  • 「遊んでばかりだからだよ」
  • 「あれだけ塾に行かせてお金をかけたのに」

受験に向けての準備期間の声かけで気をつけたいフレーズについては以下の記事をご覧ください。

中学受験生に言ってはいけない言葉ランキングと言い換えアドバイス
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「終わったことなんだから切り替えよう」

落ちこんでいる子どもに対し、「終わったことなんだからさっさと切り替えなさい」と言っていませんか?

実はこれNGです。

中学受験に失敗した子どもに対して、結果を見て責め立てても子どもは立ち直りません。

「さっさと切り替えよう」とか「男の子でしょ、しっかりしなさい」のような激励は突き放されたように感じさせてしまいます。

大学受験の年齢なら、意外にすんなり受け入れて次のステップに行けることもあるかもしれません。

しかし、中学・高校受験の年齢であれば、よくなかった結果を見てすぐに切り替えるのは通常不可能です。

「気持ち分かるよ」

子どもの気持ちを分かった風で口にするのを子どもは嫌がります。

多くの子どもは、「受験したこともない親に何が分かるんだ!」と逆効果になってしまうことが多いです。

もちろん言い方や口にするシチュエーションによって受け取り方は違うでしょう。

でも、使い方に気をつけたいフレーズであることは間違いありません。

「お父さん(お母さん)のときは・・・」

自分の経験を持ち出して励まそうとしてしまう親も意外に多いようです。

しかし、子どもにとっては「時代も違うし比べても仕方ない」と感じます。

嫌みな自慢話にしか聞こえないかもしれません。

どちらにしても、受験に落ちた子どもが聞きたい話ではありません。

「遊んでばかりだからだよ」

以下はすべて、受験に不合格だったという「結果」だけにフォーカスしたNG発言です。

  • 「なんで落ちてしまったんだ。勉強が足りなかったんだよ」
  • 「遊んでばっかりいるから落ちたんだよ」
  • 「部活ばかりせずにもっと勉強すればよかったのに」

アドバイスのつもりで声をかけても、子どもには批判に聞こえがちです。

「落ちた」という結果にだけフォーカスし、その原因を探ろうとする発言は子どもを傷つけます。

子どもの自尊心や自己肯定感を下げますし、親に対して心を閉ざしてしまうでしょう。

大切なのは「結果」ではなく、受験に向けて努力した「過程」にフォーカスしましょう。

かけるべきは、「よく頑張ったね。お疲れ様」とねぎらう言葉です。

「あれだけ塾に行かせてお金をかけたのに」

子どもに直接お金のことを愚痴るのは完全にNGです。

確かに受験には大きな費用が掛かります。

ですから、不合格で親の側もすべてが無駄に終わった気持ちになるかもしれません。

子どもの前でも、そして親や他の大人との会話でも受験にかかわるお金のことに触れないようにしましょう。

お金の話が子どもの耳に入ると子どもは深く傷つきます。

進学塾の費用を抑えて教育費用をセーブする方法については以下の記事で詳しく説明しています。

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次のステップに進むための注意点3ポイント

子どもの性格によっては、親が思うよりも早く立ち直るかもしれません。

そっと見守って落ち着いてきたら、次のステップに進めるように子どもをサポートしましょう。

子どもと一緒に次のステップに進むために、以下のポイントに注意してください。

  1. 共感しほめる
  2. リフレッシュできるよう助ける
  3. 第2志望を検討する際にもかける言葉に注意

共感しほめる

ある程度時間がたったら、子どもががんばったことについて共感し、認めてあげることが大切になってきます。

中学受験をする多くの子どもたちのモチベーションは「親にねぎらわれること」だからです。

親に褒められることが、子どもにとって勉強するためのモチベーションになります。

仮に失敗しても親からのねぎらいがあれば、失敗から立ち直ることができます。

とにかく、「受験に失敗した」という結果に注目しすぎないことが大切です。

結果に注目しすぎて、結果だけ言われれば子どもへのダメージが大きくなってしまいます。

受験に合格できなくても「親からのねぎらいの言葉に救われた」という言葉はよく聞きます。

ある程度時間がたったら子どもの努力に対し、「よく頑張ったね」と言ってあげましょう。

リフレッシュできるよう助ける

リフレッシュをさせてあげることで、次の問題に立ち向かっていける力を貯えさせることで乗り越える力が身に付きます。

新しい目標に向けたステップが始まるまでの間、子どもの好きなことをさせるようにしてしっかりリフレッシュをさせましょう。

そもそも勉強が好きで好きでしょうがないという子どもはまれです。

充分にリフレッシュさせないと、次のステップに進むためのエネルギーが不足してしまいます。

新しいステップに進むのは非常にストレスがかかるものです。

メリハリをつけることによって子どもの飛躍を大きくできるようサポートしましょう。

第2志望を検討する際にもかける言葉に注意

第2志望を検討する際は、親の意見を求められたときにだけ意見を言うようにしましょう。

押し付けは厳禁で、あくまで子どもが決める形を取るようにしてください。

お子さんの視野が狭くなって、「第1志望だけが正解」という考えにとらわれる方が危険です。

理想的には、どちらの選択肢も正解になりえることを言及するべきです。

「◯◯中に行っても十分楽しそうだし、将来の可能性も広がるよ。」と前向きに話しましょう。

実際、どちらを選ぼうとも子ども自身が納得して選択できたのであれば正解です。

子どもの考えを解きほぐして、新たな気づきを与えてあげるのが親の役目でしょう。

まとめ

中学受験は子どもだけでなく、親の行動も大きく影響する試験です。

受験の合否結果にかかわらず、子どもが長期の人生で成功するかどうかは親の行動にかかっています。

自分が受験に失敗したときに親がどんなリアクションをするか、子どもはきちんと観察しているものです。

いつまでもいい親子関係を保てるよう、子どもの気持ちに寄り添う親でありましょう。