受験前日は勉強をさせたほうがいい?
子どもが緊張で眠れない時はどうしたらいいの?
受験前日は、緊張して落ち着かないお子さんが少なくありません。
- 受験前日の過ごし方
- 当日の食事
- 当日の準備
- 眠れない時の対処法
- トラブルが起きた時の対処法
親御さんに「受験前日はどう過ごせばいいか」の知識があれば、お子さんを安心させてあげられますよ。
受験前日は勉強しない方がいい?
受験前日の勉強やりすぎはおすすめできません。
受験前日に無理やり新しい知識を詰め込んだり、難しい問題に挑戦しようとしたりすると、かえって不安になったり、自信を無くすことに繋がるからです。
ですが、「勉強をしていないと落ち着かない…」というお子さんもいらっしゃるかと思います。
そんな時は、親が勉強する・しないを指示するのではなく、「どうやって過ごしたい?」とお子さんの気持ちを聞いてあげると良いでしょう。
以下のようにお子さんが好きなことをしてリラックスするのがおすすめです。
- 好きな音楽を聴く
- 外を散歩する
- 好きなテレビを見る
- 少しだけゲームをする
好きなことに取り組めば、心に余裕が生まれてストレスも軽減されるでしょう。
ただし、ゲームやテレビなどは熱中すぎることもあるので、やりすぎないように注意しましょう。
もちろん、勉強しないと落ち着かないタイプのお子さんもいると思います。
勉強する場合には、無理なくできる以下の3つの勉強法がおすすめです。
- まとめノートや暗記帳を見直す
- 一度やったことのある過去問を解く
- リスニングCDを聞く
ひとつずつご紹介していきます。
まとめノートや暗記帳を見直す
これまで自分でまとめたノートや普段使っている暗記帳などがあれば、簡単に見直すのがおすすめです。
ずっと使っている参考書を見返すのも良いでしょう。
軽い見直しであれば心に余裕が生まれます。
そして、やったことのある項目であれば正解して自分に自信をつけることができます。
一度やったことのある過去問を解く
一度やったことがある過去問を解くのも方法のひとつです。
この時、もし余裕があれば当日と同じ時間割で問題を解いてみましょう。
リスニングCDを聞く
試験に英語の聞き取りがある場合は、聞いたことのあるリスニングCDをもう一度聞くのもおすすめです。
英語に耳を慣らすことで、当日に落ち着いて聞き取りを行うことができるでしょう。
受験当日の食事で気を付ける5ポイント
受験当日は、朝食や昼食を上手に摂って最大限のパフォーマンスで試験に取り組みたいものです。
受験当日の朝食・昼食で気を付ける5ポイントは以下の通りです。
- 試験開始時刻の2~3時間前に食事を済ませる
朝食がエネルギーに変わるまで2~3時間かかります。 - 食べ過ぎは避ける
食べ過ぎは体調不良に繋がります。 - ブドウ糖やビタミンB1を積極的に摂る
ブドウ糖は脳のエネルギーとなり、ビタミンB1はブドウ糖の吸収を助けてくれます。 - 腹持ちの良いものを食べる
- 体を温めるものを食べる
ブドウ糖が摂れる食材としては、ごはん・パン・バナナなどが挙げられます。
ビタミンB1が摂れる代表的な食材は、豚肉・魚・卵・発酵食品などです。
上記食材を使用した受験前日・当日のおすすめメニューについて、以下の記事で具体的に紹介しています。
受験前日は睡眠が大事!寝れないときの対処法
受験前日の夜にしっかりと睡眠をとっておけば、当日に高いパフォーマンスを発揮できます。
夜遅くまで受験勉強することが習慣になっているお子さんは、受験当日の早起きが難しいこともあるでしょう。
早寝早起きを習慣にしていても、受験前日の夜は緊張で眠れないこともあるでしょう。
この項目では、緊張して眠れない夜におすすめの対処法をご紹介します。
- 温かい飲み物を飲む
ホットミルクやカモミールティ、ジャスミンティーなど。ノンカフェインのものを選ぶ。 - ホットアイマスクで目を温める
ホットアイマスクをすれば、疲れた目がじんわりと温まり緊張もほぐれる。 - 熱すぎないお風呂に浸かる
熱すぎるお湯につかると交換神経が活発になって目がさえてしまいます。
お休み前の入浴は熱すぎないお湯がおすすめです。 - 夕食は寝る3時間前に済ませる
寝る直前に夕食を食べると、消化器官が活発になって眠りが浅くなってしまうので注意。 - どうしても眠れない時は横になって目を瞑る
無理に寝ようとせず、「横になるだけで大丈夫」という気持ちでリラックスすれば脳の疲労回復になる。
受験生にとってどれほど睡眠が重要か、どうすればより質の高い睡眠がとれるかこちらの記事で詳しく説明しています。
受験当日のための準備
受験前日までには、当日のための準備をしておきましょう。
お子さんは受験の緊張などでソワソワして、準備があまり手につかないこともあるかもしれません。
親御さんが率先して準備やチェックだけでも一緒にやってあげると、お子さんは安心できるでしょう。
- 当日の防寒対策の準備
- 当日の持ち物の確認
- 当日の流れの確認
- トラブル対処法の確認
- ホテル宿泊の予約
ひとつずつご紹介していきます。
服装は防寒対策をきっちりと
受験シーズンは気温が低いことが予想されますので、防寒対策をきっちり行いましょう。
マフラーやコートで防寒対策をするほか、カイロを持って行ったり、ホットドリンクを持参したりするのも良いでしょう。
試験会場によっては暖房が効き過ぎていたり、席によっては熱すぎたり、寒すぎたりする場合があります。
持ち物を確認する
前日までには、受験当日の持ち物も準備しておきましょう。
絶対に必要な受験票や筆記用具、あれば便利な参考書やのど飴など必要な持ち物は挙げればたくさんあります。
あらかじめ必要な持ち物をチェックリストにまとめておけば、入れ忘れの心配も少なくて済むのでおすすめです。
会場によっては新型コロナ対策のためフェイスガードを着用しなければならないこともあるので、事前に確認しておくと安心でしょう。
当日の流れはトラブル想定
受験前日に、当日の朝起きてから試験を終えるまでの流れをシミュレーションしておくことも重要です。
「万が一トラブルが起きた時はどう対処するか」も考えておけば、いざ本番に何か起きてもパニックを防げます。
ぜひお子さんと一緒にチェックをしてみてください。
試験中や、直前の体調不良
どんなに気を付けていても、試験中急に体調不良になってしまうことはあります。
近年は新型コロナウイルスの懸念もまだまだ終わっていません。
試験中に体調不良を感じたら無理をせず、試験管に声をかけて指示を仰ぎましょう。
また、直前にコロナウイルスやインフルエンザの疑いが出た場合は、入試要項を確認のうえ受験する学校に連絡をし、追試験や隔離部屋での申請手続きをおこなってください。
欠かせないインフルエンザ対策と、直前に発症疑いが出た場合の対象についてはこちらの記事をご覧ください。
会場へ向かう途中の腹痛
受験当日は、緊張から思わぬタイミングで腹痛になってしまうことも考えられます。
当日は早めに家を出て、途中で腹痛になってもトイレに行けるよう時間の余裕を作っておきましょう。
受験票を忘れてしまった
出かけている途中や会場の前で受験票を忘れたことに気付くかもしれません。
そんな時は慌てず、会場の方に受験票を忘れた旨を伝えましょう。
仮の受験票を発行してもらえる場合があります。
不安であれば電話での確認や、受験要項に対応を書いていないかを確認しておきましょう。
電車が遅れている
受験当日は、やむを得ない理由で急に電車が止まったり、遅延したりする可能性もあります。
電車が遅れて間に合わない時は慌てず、必ず駅で遅延証明書をもらいましょう。
学校には電話で連絡を入れ、遅れる旨を伝えておくことも大切です。
前日ホテル泊予定の方は早めに予約を
受験会場が遠方の場合、前日はホテルに泊まる方もいらっしゃるでしょう。
受験シーズンはすぐに予約がいっぱいになることもあるので、できるだけ早く予約をしておくのが無難です。
まとめ
受験前日は、親も子もソワソワしたり、不安になったりしてしまう
お子さんに優しく声をかけてあげながら、受験当日のためにリラックスして過ごしましょう。「これまで頑張ってきたのだから大丈夫」という気持ちで対話をしてあげれば、きっとお子さんに気持ちは伝わります。
もし、「どうしても緊張する…」という場合は、ぜひ今回ご紹介したリラックス法などを試してみてくださいね。受験に向けて落ち着きと集中力をキープするのを助けてくれるサプリメントの活用も検討してください。